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犬の再発を繰り返す、治らない膀胱炎(外陰部低形成)
繰り返す膀胱炎(再発性膀胱炎)
トイレに行く回数が多い、尿に血が混じる、尿の匂いがいつもより臭うと言った症状に困ることはありませんか?
動物病院ではそのような症状がある場合、通常は尿検査やエコー検査を行います。
尿検査の結果、細菌感染が認められた場合は抗生剤、膀胱結石が認められた場合は食事の変更や摘出術を行うことが一般的です。
しかし、細菌性膀胱炎に関しては、治療を終了しても数週間~数か月後に再度発症することがあります。その都度抗生剤を使用することを繰り返す治療はあまり理想的な治療とは言えません。
再発を繰り返す膀胱炎は、背景に別の病気を伴っていることがあり、糖尿病や副腎疾患、腎疾患、肥満、尿路系の解剖学的異常(外陰部低形成など)、膀胱腫瘍、尿失禁などさまざまな病気が考えられます。
今回は当院で認められた再発性膀胱炎の中でも、外陰部低形成を伴った症例をご紹介します。
犬の外陰部低形成
外陰部低形成とは、外陰部が発達段階でうまく形成できず、周りの皮膚や脂肪に埋もれてしまっている状態のことを言います。
過剰な皮膚や脂肪により陰唇周囲に皺ができ、陰部を清潔に保ちにくくしてしまいます。さらに陰部の形態異常により、排尿をしても膣内に尿が残りやすくなり、その結果、細菌感染を起こし、膀胱炎を発症しやすくしてしまいます。
症状はこれらを原因とした二次感染からくることがほとんどで、上記に記載した膀胱炎の症状はもちろん、細菌による皮膚の炎症がひどくなることもあります。
また、出産をさせたい場合、交配が上手くいかなかったり、胎児が出て来れず難産となりやすいため、事前に整形する必要があります。
外陰部低形成の治療
根本的な治療は外科による形成手術(会陰形成術)です。
形成手術により再発性膀胱炎の症状が84~100%治癒すると言われています。

手術前

手術後
術後2週間経過すると傷口も落ち着いてきます。

手術前

術後2週間
・膀胱炎が治らない
・膀胱炎の再発を繰り返す
・陰部の赤みやただれがあり舐めている(かゆがっている)
これらの症状がある場合、もしかしたら外陰部低形成があるかもしれません。
上記の症状でお困りの子は愛知県名古屋市近郊の「なぐら動物病院」までお問い合わせください。
獣医師 安部昌平