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うさぎ、ハムスター、チンチラ等の下痢の原因

下痢の原因はとても様々あり、感染（細菌・ウイルス・寄生虫など）、食物アレルギー、腫瘍、免疫的な反応によるものに加え、ストレスなどでも下痢を起こします。

うさぎやハムスターなどの小動物で最も多い下痢の原因は、食事性と感染です。

うさぎ、ハムスター、チンチラ等の下痢の症状や検査

食欲、元気があり、軟便程度である場合、食事の影響であることが多く、食事の改善で良くなることが多いです。うさぎやハムスター、チンチラなどの小動物は長期にわたる下痢は命にかかわるため、水様の下痢をした場合はきちんと検査することが大切です。できれば、したばかりの便をラップなどに包み、乾燥しない状態でお持ちいただくと検査が簡単に行えます。

なかなか改善しない場合や全身状態が悪い場合は、血液検査（うさぎ、チンチラ、モルモットなど）も行います。

ハムスターの慢性下痢により起こる直腸脱

長期にわたる下痢は、脱腸を起こしてしまうこともあります。

写真は数日前から脱腸しているとのことで、ご来院されたハムスターです。

腸が壊死していましたが、まだ元気があり体力がある状態でしたので、切除手術を行いました。

切除後は、元気になり帰宅しました。

 

こちらは昨日から脱腸しているとのことでご来院されたハムスター。

幸い、まだ壊死には至っていませんでしたが、腸を腹腔内に押し込むことができず、手術が必要になるかもしれない状態でしたが、局所処置と内科療法で奇跡的に回復しました。

直腸脱は痛みを伴い、全身状態が悪くなってしまうため、早急に手当てをする必要があります。

小さな動物たちは、すぐに状態が悪くなってしまうこともあるため、下痢が続くときはできるだけ早く治療を行いましょう。

 

獣医師　名倉美智子