犬の病気
2026.01.28
子犬が咳をしている(ケンネルコフ)
子犬の発咳
子犬の咳の多くは、咽頭、気管、肺など上部気道にウイルスや細菌が感染して起こる上部気道感染症(ケンネルコフ)の場合が多く、いわゆる「犬の風邪」と言われているものです。免疫力が低い1歳未満の子犬での発生が多く、1つの病原体だけではなく、様々な細菌やウイルスが複合して感染することで発症します。鼻水やくしゃみなどの飛沫によって感染するため、犬が集まるペットショップやブリーダー、保護施設で発生しやすいです。また、お家に迎えたばかりや旅行・ペットホテルの後など環境が変化してストレスがかかった子犬でも発症しやすいと言われています。
犬のケンネルコフの症状
乾いた咳が特徴的で、興奮したり首元が圧迫されたときに悪化することが多いです。咳が続くことでえづいたり、嘔吐することもあり、気持ち悪そうに見えることもあります。他にもくしゃみや鼻水、目やにが出ることがあります。重症化すると元気消失、食欲不振、発熱、呼吸困難を起こす場合もあり、入院治療が必要になるケースもあります。
子犬の咳の診断
年齢や飼育環境、症状、身体検査、聴診などを確認した上で総合的に診断します。重症度や治療経過によっては胸部X線検査やPCR検査を実施することもあります。
子犬の咳の治療
体力があり軽症の場合は自然治癒する場合もありますが、抗菌剤や気管支拡張剤、咳止めなどを投与し治療します。また、薬剤を機械を用いて霧状にして気管や肺に直接送り届ける、ネブライザー療法を用いることもあります。

超音波式ネブライザー(吸入器)
薬剤での治療以外にも
・運動を控えて、安静にする。
・こまめに換気をする。
・適度な温度と湿度にする。
などお家でのケアも大切になります。
犬のケンネルコフの予防
ケンネルコフは混合ワクチンの接種で感染リスクを低下させることができます。ワクチンの接種時期や種類に関しては当院までご相談ください。また、犬がたくさん集まる場所に連れて行く際は、他の犬との接触を控えるようにすることも大切です。
子犬の咳が気になる方やケンネルコフを予防したい方は 愛知県東郷町 なぐら動物病院 までご相談ください
獣医師 八竹直哉