犬の病気
2025.08.26
犬のがん検診(Nu.Q Vet Cancer Test)について
犬のがん検診の重要性について
がん(悪性腫瘍)は、犬の死因の中で一番多く、10歳以上の犬の約50%でがんを発症すると言われています。人と同様に、犬のがんにおいても早期発見・早期治療をすることで、より良い治療結果を得ることができます。そのため、がんを症状が出る前に発見することができるがん検診は、わんちゃんの健康を維持するために重要な取り組みとなっています。
犬のがんマーカー検査(Nu.Q Vet Cancer Test) とは
Nu.Q Vet Cancer Testは、世界各国で実施されているがんマーカー検査です。がんによって細胞が壊されることで放出される遺伝子(ヌクレオソーム)の血中濃度を測定することで、がんが存在しているリスクを評価します。すべて種類のがんを検出することはできませんが、犬のがんの3分の1を占める全身性のがん(リンパ腫・血管肉腫・組織球性肉腫など)の約76%を検出することができます。
犬のがん検診はどんな子におすすめなの?
・がんの発生リスクが高い7歳以上のシニア犬
・4歳以上のがんになりやすい犬種
の子におすすめしています。
犬のがん検診(がんマーカー)の方法
がんマーカーの検査は、血液を採取するだけ。
4時間以上絶食していただき、血液を採取します。
健康診断の一環として、一緒にその他の血液検査も行うことをお勧めします。
検査センターの都合上、月曜日〜土曜日の午前中にご来院いただきます。
※ステロイドを内服中の場合は数値が低く出る可能性があります。詳しくは当院までお問い合わせください。
がん検診の検査結果
検査結果でがんの存在が疑われる場合には、レントゲン検査や超音波検査の追加検査を実施したり、場合によってはCTやMRI検査に進み、腫瘍の診断を行います。
検査で異常がなかった場合は、1年毎のがん検診をおすすめします。
ご費用は11000円(2025年8月現在)で、わんにゃんドック健診やその他の血液健康診断と同時に行う場合には、1000円割引となります。
わんちゃんの「がん・腫瘍」がご心配な、愛知県東郷町、名古屋市緑区天白区、日進市、豊明市、みよし市近郊の方は「なぐら動物病院」までお問い合わせください。
獣医師 八竹直哉